2008年6月4日
前日分解・清掃したハンドル周りを再び組付け。
デジカメを家族が旅行に持って行ってしまったので、この日の写真は無しorz
取付前にトップブリッジとハンドルブラケットの間にも結構汚れが溜まっていたので、ゴシゴシ拭き取り。
ここで1つ秘密兵器投入。
「はい、ぷーれーくーさーすー」(CV:アルカノイドが超得意なあの人)
メーカー小売希望価格(税込):Sサイズ¥1,260 / Mサイズ¥2,730 / Lサイズ¥3,885
となっており、殆どのネットショップや二輪・四輪グッズショップでは定価売りばっかりなんですが、リンク先の壱番館さんは Lサイズで¥2,310と何故か破格値。Mサイズ買うより安いって何なんですか(笑)
送料が掛かっちゃうので実際にはこれより¥630以上高くなってしまうのではあるんですが。沖縄・離島以外ならそれでもなお定価より安い。何か他の商品と一緒に買うなら間違いなくお得かと。
具体的なレビューなんかは他の人が山ほど書いてるので省略しますが、普通なら
洗う→乾燥→WAX掛け→乾拭き
という工程が必要なところを
吹きつけ→塗り広げと浮いてきた汚れと余分な量を拭き取り
だけで綺麗になってWAX代わりの光沢コーティングまで!というお手軽綺麗な便利スプレー。
適用範囲もプラスティック全般(車両のボディなどのコーティング含む)なので大抵の物はOKです。
初使用ながら使いまくってキュッキュッと拭きまくり。
このとき初めて顔を近づけてよく見てみたけれど、やはり容易に取り外せるものではない上に面積が広く、ライダーの視界に非常に良く入る部分だからかかなり分厚いコーティングが付いていました。ヘアライン加工されている事もあり、磨いたりとかはせずにウェスで磨く程度。
どうせならばと、昨日一旦外してまた固定していたメーターASSYやヘッドライトも全部外して裏側までPlexusフル活用。
ヘッドライトステーは衝撃吸収のため、金属部分にがっちり固定されているわけではなく上下左右の4カ所でラバークッションを介してくっ付いているのですが、フロントフォークと接触している形跡有り。てーかそこから錆が。出来る限り錆を取り、防錆スプレーなんかも使って最後にコーティングのつもりでPlexusを使用。
メーターは以前にも外したことがあるので問題は無かったのですが、ライト廻りは初めてだったのでバラしまくっちゃって光軸って何ソレ美味しい?状態(爆)
前日に清掃したパーツ類も全部Plexusを使った上で組み付け。スロットルのワイヤー巻き上げ部はかなりグリスが乾いてたので万能グリスを無いよりはマシと思って塗りたくって取付けました。純正ハンドルには下部に穴が開いており、スイッチ部の内側にある凸部を合わせて取り付ける事で簡単に正しい角度で固定が可能ですね。両マスターシリンダーについてはそういうのは無いのでレバーの握りやすさやフルードの残量を見る小窓から水面を見て水平に近くなるように心掛けて締め付け。
その後、タンクやらフレームやらカウルやらフェンダーやら両ホイールやらキャリパーやら果てはリアサスにステップ、サイド&センタースタンドまで塗りまくり。
塗っていいところ…というよりもむしろ塗ってはいけないブレーキローターやタイヤ、後は耐熱性が不明だったのでエンジンなどの高温部以外は全部Plexusで仕上げたところで、気になっていたクラッチレバーの取付部を分解。
以前に立ちゴケして曲がっちゃったレバーを純正品で交換した際、「メーカーで既にグリスアップしてあるのでそのまま取り付けてOKですよ」と赤男爵の中の人に言われ、本当にそのまんま付けただけだったわけですが。
どうにも動きが渋い気がして仕方が無かったので見てみようと思ったからだったけど、予想だにしなかった状態。
クラッチレバーは根元に2つの穴が開いていて、前方の穴には動作時の軸となるレバーピボットが入り、手前の方には側面に穴が穿たれている円柱型のブッシュがはめ込まれています。んで、そのブッシュの横穴にロッドプッシュが刺さっており、その反対側がマスターシリンダーを押す構造になっています。
レバーを握るとブッシュが角度を自動調整しながらロッドプッシュを押し込み、それによって圧力をマスターシリンダーに伝えていくという動きになるわけですが、
- まずピボット周辺はグリスなんかとっくに飛んじゃってカラカラ。
- ブッシュとレバーの間には砂粒でも噛んでいたのか?という感じで回転方向に沿って何十本もの半端な長さの溝が。
- ブッシュの上下、円柱の平面部分は緑色になってるけど本来は金色のはず…
- ロッドプッシュもグリス切れでブッシュと接触する部分は錆びまくって本来より太くなっちゃってる。
などという、これで重くならないわけがないという状態。そこで本腰入れて徹底洗浄開始。
- まずはパーツクリーナーで残っている古いグリスを全部排除。
- ブッシュとロッドプッシュの錆落とし。
- その次に他のパーツとの摺動部を全部コンパウンドの粗目→仕上げ目で研磨。ここでブッシュは金色の輝きを取り戻す。
- 一旦全部水洗いしてコンパウンドやゴミを落とす。
- 本来ならグリスを付ける位置全てにコンパウンドの粗目をまた塗り付けて組み立て、動かしまくって実際に接触する部分のクリアランスを確保。ここで動かしてる辺りから急激に動きが良くなってくる。
- 分解→水洗いして今度はコンパウンドの仕上げ目を同じように塗って組み立て、また動かして削れる部分を削らせる。
- またもや分解→水洗いして、最後はグリスを使って組み上げ。
以上で今回唯一とも言えるメンテナンス作業は終了。
その効果は…なんとも絶大な物がありました。作業前は握り始めからだんだん重くなっていく感覚で、最後まで握り込むのに「よっこいしょ」という感じでいちいちクラッチを切るのが面倒臭かったのが、
握り始めてから最後にレバーがグリップに接触するまで動かしても必要な握力が一定、もしくは一度握り始めたら後はもう最初の慣性で動いちゃうよ的な感覚になり、何度クラッチ操作をしても腕が疲れを全然感じないんです。
クラッチ周りのカスタムと言えば、簡単のところから言えばレバーを社外品に交換・RCエンジニアリングのクラッチベアリングシステムに交換・ホースをメッシュに交換・マスターシリンダーをラジアルや大口径に交換・社外の大口径スレーブシリンダーに交換などが挙げられるわけですが、もしもしばらくメンテをしていないような人であれば上記の作業は絶対にお勧め。グリスやコンパウンドを揃えるとしてもせいぜい¥2,000も出せばそこら辺の店で簡単に買ってこれますし。
作業前をうっかり測り忘れてしまったけれど、作業後にどれだけの牽引力が必要なのかをバネ測りを使って測ってみたとkろ、クラッチレバーがグリップに着く直前まで引っ張ったところで5.3kg。以前の事は推定でしか言えませんが、恐らく7~8kgはあったのでは?と思ってます。
この日はもう夕方だった事もあり、ちゃんとブレーキやクラッチが動作するか、ハンドルが外れたりしないか(爆)程度を町内1周して確認し、作業終了。
翌日、快晴だったので80kmほど走ってみると3つの問題が発覚。いずれもPlexus関連。
問題1 「滑り落ちる」
タンクやテールカウルなどは周りから見て分かりやすい場所という事もあり、丹念にPlexusを吹きつけ、塗り広げ、乾拭きまでしたわけですが、おかげでバイクから降りるときにちょっとグローブを上に置いてメットを脱ごうとすると、即座にツルッ!と地面に落ちてしまう。今までが如何に表面の摩擦抵抗が大きかったかが推し量れようというもの(笑)
問題2 「ニーグリップが出来ない」
上記とも関連しますが、タンクの側面もしっかりとPlexusを使用したため、膝すらも滑って荷重が上手く伝えられない。
まぁ、元々全然倒し込めないヘタレなんで内側ステップの踏み込みを大きくするだけで十分対応できるんですが。
問題3 「うおっ、まぶしっ!」
トップブリッジやハンドル周りは丁寧に研磨し、メーター窓なんかも汚れや錆を落としてPlexusでコーティング。
直射日光が反射して、走行中も下から目に入って眩しいのなんの。
効能は確かだけどやり過ぎないように程々に…(笑)
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